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はじめて間もないころに湿板の知識のある人に自分の作品を見せたところ、「これはティンタイプ? それともアンブロタイプ?」と聞かれました。  まったく知識がなかったので、何のことやらだったのですが、のちのちアンブロタイプはガラス、ティンタイプはアルミ板ということを知りました。 AmbrotypeはAmbrosという呼び方もされます。

私が作っているのは基本的にアンブロタイプという種類です。
コロジオン法を用いてガラスに写した写真のことです。 ガラスというところがポイント。 日本ではアンブロタイプはガラス湿板と呼ばれています。

アンブロタイプが主流の時代はそれほど長くなくて、1854年~1860年です。 これ以降どんどん衰退していきます。
生まれて初めて、本物の(・・というか当時の)アンブロタイプを購入しました。  ルビーグラスという赤いガラスに写されたとても美しい写真です。 色つきガラスが出始めたのが1858年頃らしいので、この写真は1858年から長く見積もって1866年くらいに撮られた写真ということになります。 (色つきガラスは赤が主流ですが、緑も存在するらしく、それは相当レアのようです。)

細かいところまでとても鮮明に写っています。 今の写真技術にひけをとらないどころか今撮る写真よりずっと美しく見えるような気がします。 写真もさることながらケースも工芸品のよう。
ごくごく稀に、家族の名前がかかれた紙などが写真の裏にはいっていたりするそうです。 私は取り出してみてはいませんが、入っていたらなんとなくお宝を見つけたような気分ですね。   焼きまわしができない貴重な一枚が、時代を経て私の手元にあるというのはなんともロマンチックです。  

ambrotype