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4x5, alternative photography, ambros, ambrotype, antique, アンブロタイプ, ガラス湿板, コロジオン, ネガ, 理系アンティーク, large format photography, negative, skull, wet plate collodion, wetplate, 湿板写真
アンブロタイプ(ガラス湿板)では普通に現像するとフィルムのような白黒反転した画像になって、下に黒い紙や布など敷かないと絵がよく見えないです。 それをポジと呼びます。フィルムのネガみたいなポジ。
ただでさえ分かりづらいのにさらに頭が混乱してしまうことは、湿板には「ネガ」というのも存在します。
鶏卵紙などにプリントするときはポジだとコントラストが低すぎてうまくプリントできません。 そこでコントラストの高いプリント用のネガを作るのです。
ちなみに私は普通の印画紙に「ポジ」を使ってプリントしましたが、フィルターを5号にすればきちんと焼けました。
ただ、ポジでは詳細が鮮明ではないらしいです。 比べたことがないのでよくわかりませんが。。。
ポジがフィルムのネガのように見えるなら、ネガはいったいどんな風に見えるの? というのがずっと疑問でした。
ネガを作るには露光時間を倍にして、弱い現像液で時間をかけて現像します。
そのレシピは別な機会に譲るとして(オスターマンさんの教科書に出ています)、いろいろな種類の現像液を作っていたら偶然ネガらしきものが出来ました。
左がネガ、右がポジ。 (写真がちょっとわかりずらいですがクリックすると大きくなります。)
ネガの下には白い紙を、ポジの下には黒い紙を敷いています。
これが逆になると絵が見えません。 ポジで白く見える部分が、ネガだと黒か濃いグレーになっています。
ガラスの写真として成り立たせい場合はポジ、プリントしたい場合はネガを作らないといけないのですね。
(ポジでもなんとかプリントはできますが、ネガはあくまでもプリント用のネガという位置づけで、まさしく写真のネガと同じです。)
まだこのネガでのプリントは試していませんが、そもそもあまりきれいに現像できていないので今度改めてネガ作りにチャレンジしたいと思います。