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今日は久しぶりにニス塗りをしてみました。

vanishing
以前にご紹介したかもしれないですが、こんな道具を使います。
ニス、試験管、アルコールランプ、そしてプレート上での余剰ニスを一時的に入れておく瓶。

アルコールランプで試験管に入れたニスを十分に暖めて(試験管が手で触れるくらい)、暖めたプレートの上にコロジオンを注ぐようにニスを注ぎます。 残ったニスは試験管に戻すのではなく、別瓶に入れてあとで濾過して使います。(ほこりとか入ってしまっているため。)

私は断然ルネッサンスワックス派なので、ニスを長いこと封印していました。

なぜ今になってニスかというと、前回テストした色付きグラスにワックスがけをしたら、ディテールが消えてしまったのです。  もともと情報量の少ない写真でしたから、一応写ってはいたものの、画像が平べったくなりました。
developing4

過去にも数回、ワックスをしていたら画像が薄くなったことがありました。
そのときの状況(湿度や気温、コロジオン)によるのか、毎回情報はコットンでちょっとずつぬぐい去られているのかよくわかりませんが、今回はいっさい表面は触らず、ニスでコーティングしてディテールを封じ込めてみることに。

comparison
左がニス、右がワックス。

vanish
ニスと・・・

wax
ワックス。

ニスが劣化していたのか、ニスのプレートの方が明らかにトーンダウンしています。 考えてみたら今まで同じ写真でニスとワックスを比べたことがなかったので、もともとこういうものだったかも。。。
一見、ワックスの方が明るくて鮮明な写真に見えますが、詳細の情報はニスのプレートの方が多いのです。

トーンダウンを考慮して露光時間を長くするのか(果たしてそれで満足のいく結果が得られるのかはわかりませんが)、これはこういうものとして鑑賞するのか、好みの世界でもありますが、いろいろなことを想定しながら写真を撮るのはとても難しい。 しかもこれは技術のはなし。 言語が出来て初めて言葉で表現できるのと同じように、写真も技術がベースになければ、偶然の賜物だけを狙って時間とエネルギーを無駄にしてしまうかもしれません。 (湿板の結果を安定させるのは今の私にはまだまだ至難の技。 性格的に几帳面ではないので、偶然できる美しいプレートの方が好きです。)