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ダゲレオタイプの復元をMike先生の指導の元、生まれて初めて行いました。

復元というとちょっと大げさですが、丁寧にアーカイバルテープを外して、ガラスを磨き、新しくテーピングしました。
上級者はさらにダゲレオタイプを洗浄しますが、それは恐ろしくて出来ないので、ガラスの洗浄のみ。

テーピングの日付を記入しておきます。(中には自分のサインをする人も。)
restration1

このダゲレオタイプは購入したときもっと曇っていて画像が不鮮明でした。復元前の写真を比較用に撮っておけば良かったなーと思いますが、驚くほどクリアになりました。
sisters

このケースはユニオン・ケースといって、1856年くらいから登場します。素材はサーモプラスチックらしいのですが、時にはこのケースの方が中身より高価なことがあります。いろいろなパターンがあってこちらを集めている人もいるそうです。私にとっては初のユニオンケース。落としたりするとすぐ欠けてしまうので要注意です。
個人的にはモロッコ皮のケースの方が好きですが、これはこれでまた興味深く、余裕ができたらまたケースいついては少し勉強してみたいと思います。
union case

さて、ダゲレオタイプの復元ですが、素人がダゲレオタイプを奇麗にしようとして、知識もなくガラスを外してしまい悲惨なことになった例をいくつか見ました。確かにとっても悲劇なんですが、そのときの状況が手に取るようにわかって思わず笑ってしまいます。たいていの場合は銀板を直接布かなにかできゅっきゅと拭いて、画像が消えた上、その磨いた後がばっちり残っていて、これはもうちょっとした事件です。そのときの軌跡として、それはそれである意味面白い。

これはそんな被害を受けたダゲレオタイプに独自のアートを施したもの。ダゲ友先生の息子さんがプレゼントとして私にくれました。その名も”The last woman samurai”。まるで刀を持っているかのような絵が描かれています。復元というよりダゲレオタイプの生まれ変わり。とても時間のかかる作業です。フレームは彼のオリジナル。本当に器用です。
the last woman samurai

裏はこのようにサインがあります。
the last woman samurai2

とても興味深いものとして、当時の人が、消えてしまった画像の部分を補うために花の絵を描いたダゲレオタイプを見ました。150年〜170年て考えてみたらそんな大昔ではないので、考えることはそうそう変わらないらしいです。