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失敗したダゲレオタイプの裏側を使って久しぶりにエルマジーで撮影しました。表は何度も使い回してもう銀が薄くなってきてしまって、もうそろそろ限界。
以前に裏面を使用したときは、汚れが磨ききれずきちんと写りませんでしたが、銀板磨きが上達してきたせいか今日は一度で写りました。(ギルディングで失敗。)

エルマジーの開放は恐らくF3.8とかF4。 私が持っているペッツバールのレンズで一番明るいレンズです。

A Mercurial Daguerreotype by Hermagies

その明るいレンズを使っても露光時間は65分。自然光はこの1時間の間に雲で日差しが陰ったり、逆に急に明るくなったりと刻々と変化するので、あとは感で適当に露光時間を途中変更します。 
この“感”というのをどうにかしたい。。それにはいろいろなことを知らなければなりません。カメラやレンズの基本はもとより(そもそもここが出来ていなかったり)、そのレンズの癖や光の種類、ライティング、そして感光化した銀板の光に対する反応など。たとえば以前にも書きましたが、黄色人種と白人では露光時間が異なるし、被写体の周りにある色にもひっぱられます。
さらに銀板の磨き度合いで感度が変わってくるので、もう適当にやっとくしかない、と思っていましたが、このところ研磨のレベルが一定なってきたので、少しそういったことを学習した方がよさそうです。
Mikeさんはレーザーの露出計を使って、ハイライトとシャドーを測って露光時間を計算していました。

それはさておき、エルマジー。憧れていたレンズで、もともと湿板用に購入したものです。入手したときもその美しいボケにほれぼれとしましたが、実は出番はほとんどなし。
湿板にせよダゲレオタイプにせよ、美しいボケより緻密で被写界深度の深い描写を好むようになり、とくに当時のダゲレオタイプの精緻さを見てからは、ますますその驚異的な描写力に惹かれるようになりました。
hermagies lens

ダゲレオタイプは基本ずっとそこそこ細かい絵が撮れるDagorを使い続けています。でも当時のダゲレオタイプを比べるとその差は歴然。何が違うんだろうとずっと考えていましたが、もしかして技術だけでなくレンズのせいかなと思うようになりました。

A Mercurial Daguerreotype by Dagor

そこで新しくレンズを購入するため久しぶりにfotomutoriさんへ。とてもワクワクする場所です。

お話によると、Dagorのレンズは比較的新しいものなので昔のダゲレオタイプのような描写とはまた異なるとのこと。
いろいろ伺った上、こちらに決めました。

darlot
Darolot Paris(ボードをつけるためお預け中。)です。

Darlot Parisは他のタイプを以前に安く買って、その描写の美しさに驚いたレンズメーカー。ちょっと長いのですが、相談した結果これがよさそうということになりました。
これ以外に候補に挙がったのはLerebours et secretan。 こちらも一度は使ってみたいレンズで、もうそれにしますと言いたかったくらいですが、今回はシャープネスを重視するためあきらめました。 

Dagorと実行感度が異なり、レンズ構成の関係で同じF値でもDarolot Parisの方が湿板やダゲレオタイプでは明るくなるそうです。
使うのが今からとても楽しみです。