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Daguerreotype addicted(ダゲレオタイプ中毒)
31 Saturday Dec 2016
31 Saturday Dec 2016
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30 Friday Dec 2016
Posted Daguerréotype (ダゲレオタイプ)
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今年が終わる前にどうしてもやりたかったことがありまして(そんなのばっかりだけれど)、それは水銀法で8×10のダゲレオタイプを撮ることです。
8×10の銀板写真は以前に一度ベクレルで実験的にやっただけで、そのときはかろうじて写ったものの、まだ4x5でもろくに水銀法で写せてないときだったので8×10という無謀な試みは封印していました。
そのあとずっと放置していた真っ黒になった8x10の銀板。とりあえず磨いて写してみるか・・・ということで、年末の大掃除もほったらかして試してみました。
結果。
イメージサークルが・・・・・。。。 これは完全なミスです。
露光時間は2時間8分という今までの中で最長記録。それでもアンダーになりました。
そして放置していた銀板の状態が良いわけもなく、酸化しています。
こんなウンチみたいなダゲレオタイプをギルディングするのはまったくもって不本意ですが、この銀板はどうせもう使い物にならないし、ギルディングはダゲレオタイプの中でも一番難関な作業なので練習を兼ねて自作の装置で行いました。
まぁ、初めての8×10ダゲレオタイプにしたら一応写ったしギルディングも出来たのでよしとします。
8×10のサイズになると何もかもが4×5と比べて4〜5倍の労力がかかります。手でも持つのでさえ一苦労。湿板でも4×5–> 8×10–> 11×14 –> 12×16と経験しましたが、サイズが大きくなればなるほど当然のことながら惨事も起こりやすいです。
2時間露光時間中、光を見守りながらソンタグ氏の写真論を途中まで読みました。正直なところ文章が難しすぎて頭に入りません。(内容覚えていないのは前回挫折したからに違いないです。) 全部理解するのは無理なので、ところどころ気になったところだけ拾っておくことにします。
29 Thursday Dec 2016
Posted Daguerréotype (ダゲレオタイプ)
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被写体は何でもいい、と言っている時点で私の写真は終わっているわけですが、果たして本当にそうなのだろうか・・とこの数日考えています。
ひとつだけ言えるのは、私はまだきちんと自分自身に向き合えていないということ。それだけは切実に感じます。
この旅は長く、そしてきっと苦しい。
外向きにメッセージを発信していて、そこに受け取る人たちがいて、目新しいこと。
なんとなく近代の写真はこれらの要素がないと認められないような気がします。では私は認められて写真家になりたいのか、というと別にそういうわけでもなく、もしかしたら一番心地良い場所を探しているのかもしれません。
ダゲレオタイプは全く目新しくないけれど、私がジプシーのようにあちこちふらふらと歩き回り、最後にたどり着いた安堵の地。奇しくも写真の原点が私の終着点。この終着点からではどこへ向かうのか。それを来年はダゲレオタイプを撮りつつ考えてみたいと思います。
とりあえずこの1年で技術がそこそこ安定したので、ここに多くの時間をかける必要はなくなりました。(まだ臭素を使うという課題が残ってはいるものの。) なので少し写真への理解を深めるために時間を使うことにします。
一度買って乱暴に読み散らかした写真関連の本のうちの一冊。
果て、これ私きちんと読んだだろうか・・?というくらい内容を覚えていない。まずはここからいきます。
一つ不安があるとすれば、写真論だの写真哲学だのこれらの本を全部読んだら私はきっと混乱してしまう。。。
ま、まずはインプットしてそれから自分なりに整理していこうかなと思います。
おとといのリベンジ。
前回はオーバーだったけれど今度は恐らくは現像が若干アンダーでフォグがかかったようになりました。あるいは再利用の銀板の磨きが甘かったのか。
(こんな写真こそチェキで撮っとけ、という感じではありますが。)
27 Tuesday Dec 2016
Posted Daguerréotype (ダゲレオタイプ), Misc.(雑記帳)
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もう10年くらい前だったか、お抱えの靴職人に自分の靴を作ってもらうという夢を見ました。
オーダーメイドの靴はずっと憧れ。なぜならなかなか自分の足に合う靴がないから。(巨大な足というわけではなく。)
宝くじ当たったら何に使う?という話で(ま、宝くじは買いませんけど)私が最初に思い浮かぶものの一つはやっぱりお抱えの靴職人。別に家に抱えなくて普通にオーダーすればいいじゃん、といわれて、まぁ確かに。。。
そんな妄想しているくらいなら自分で作ればいいか・・・ということで、パンプスを作りました。
見事に失敗。
三重過多なのです。ヨウ素、露光、現像すべてがオーバー(・・・な気がします。)特にヨウ素がオーバーというのはいずれ意図してやろうとは思っていましたが、今回は考え事をしていたら分厚いコーティングになりました。
でもこのダゲレオタイプは、かつてダゲールさんが研究していたとき偶然にも像が写ってました、的な雰囲気が漂っていて(彼の最初のダゲレオタイプはもっときちんと写っていますが)、意外に嫌いではないです。そして初めての手作りパンプスということでその出来映えにもよくマッチしているような気がします。
レンズはLerebours et secretain, 露光時間は80分。
製作行程。もちろん私一人で製作したわけではなく、隣で先生が見守ってくれています。
靴がどうやって作られるかというのはとても興味深く、むしろこの製作行程をoccupational的にダゲレオタイプで撮影したいです。
25 Sunday Dec 2016
Posted Daguerréotype (ダゲレオタイプ)
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クリスマスもダゲレオタイプ。
お借りした3つめのレンズ、cooke F3.5のテストをします。
珍しくランドスケープです。銀板を磨く方向がいつもと逆になります。
自然光で撮影したのに、自分が撮りたかった光の感じは出ませんでした。
コントラストが強すぎるようです。
うーん、レンズの性能かなぁ。なぜなら今までの経験上、ダゲレオタイプの場合よほど露光不足とかでないかぎり、自然光はとても素直に反映されるからです。特に冬の日差しはとても柔らかく美しいのにそれがうまく表現できませんでした。ただ今日は気温が低かったので、ケミカルの反応の違いも否めません。
近々lerebours et secretanで同じ被写体を撮影してみようと思います。
昨日のcooke撮り直し分。自然光では足りなかったので人工照明も追加しています。
F4 30min.
F5.6 2min.
ひたすら光の観察が続きます。