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あまり熱心に足を運ばなかったのに、いざ展示が終わるとどっと疲れが出ました。
ギャラリー主催なので運営にはいっさい携わらず楽だったはずですが、普段慣れない事をすると精神的にも肉体的にも疲れます。
ただいろいろな素晴らしい作品を見れたのはよかったし(とにかくレベルが高かった)、ダゲレオタイプへの反応を見るのもなかなか興味深いものがありました。

一番感心するのは、写真のことなんて知らなくて、誰かにくっついてきた、とか知り合いだから来た、とか言う人がダゲレオタイプを見て感動するのを目の当たりにするときかもしれません。
写真やカメラに詳しい人の中には頭でっかちな人もいて、ダゲレオタイプの知識があるがゆえにそれが先攻して、知識で見ていることがたまにあります。 
でも写真のことなんてなーんにも知らない女の子が、ダゲレオタイプを見た瞬間、「何これ、マジ、やばいんですけど。 すごい浮き上がって見える!!」とか言うと、逆にこちらがびっくりしてしまって、人間の視力や色彩感覚は人それぞれだというので、この子は特別に感覚が優れているのかなとすら思ってしまう。(なぜなら私自身、写真をやっていなかったら、ダゲレオタイプに感動したかどうか怪しいので。。)
そしてそういうピュアな反応に、こういう写真があるということを知ってもらえてよかったなと、改めて思うのです。

もちろん良い反応だけではなく、私の被写体が若干グロテスクなのもあって、気味悪がられたり(笑)、また大先輩方からは古い技法なんだからもっと何か新しいものを撮った方がいい、というアドバイスもいただいたり、今まで展示することにあまり関心はなかったですが、出してみるといろいろ勉強になりました。

それにしてもオーナーが、「こんな奇麗なダゲレオタイプを撮るのは日本では彼女しかいないんです。」と私を人に紹介するのには参りました。その都度全力で否定し、新井さんという有名な方がいますよ、他にも撮っている人いますよ、と伝えるのですが、なぜ写真ギャラリーのオーナーが新井さんのことを知らないのかが不思議でなりません。 たまたまそのオーナーが知らなかっただけならまだしも、他の結構しっかりした写真ギャラリーでもそうでした。 日本の写真の世界は(もしくは業界というのかよくわかりませんが)いったいどうなっているのだろう・・というのが、ここ最近の疑問。 
ダゲレオタイプの世界では、新井さんを知らない人はおらず、アメリカでもTakashiによろしくね、と日本人というだけで、「卓」という名前がしょっちゅう出て来ていたくらいなのに。 (私は新井さんとは直接お会いしたことはありませんが。)

そんなこんなで、いろいろ思いつつも今日はベッドでごろんごろんしておりましたが、いざダゲレオタイプの作業となるとテンションが上がって、疲れが吹き飛びました。 完全にこれは麻薬。 本当に麻薬。たぶん私は抜け出せません。