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世の中はどんどん便利になってゆくけれど、それともに人間はどんどん退化している気がします。
退化という名前の進化。
最先端技術は進歩したとしても、人間が本来持っている能力はそれとともに衰えていってしまうのではないかなと思います。
私は自分の手を道具の代わりによく使いますが、それは道具を使うと素材の感触を感じられないからです。
その感覚というものはおそらく使わないうちにどんどん退化してしまう気がします。
最近はプラスチック製品やフェイクのアンティークなどが増えて、もうそれが当たり前のようになってきているので、きっと本物を知らない人は、本物を見てもわからないのではないかなと思ったりします。
先日、6、7年前に買ったプラスチック製のちょっとした道具を久しぶりに取り出したらボロっと割れました。
びっくりしました。 完全に劣化していました。たかだか7年くらい前のものです。
資本主義は基本的に大量にものを作って大量に売る世界なので、それが自然の流れなのでしょうけれど、それによって人間は確実に退化してゆくような気がしてなりません。
何が正しくて何が間違っているということはないので、そういう時代なのだといえばそうかもしれませんが、かつて人間が創造してきた美しいものたちを、未来の人は(現代でさえも)作れないかもしれないと思うとなんだか悲しい気持ちになります。
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さて、ダゲレオタイプのテストはぼちぼちと進んでいますが、記録が後手に回っています。
とりあえず記録するものをまとめてみました。
- 温度
- 湿度
- 第一ヨウ素の時間
- 第一ヨウ素後のプレートの色
- 臭素の濃度
- 臭素の時間
- 第二ヨウ素の時間
- EV値
- 露光時間
- 現像後のプレートの色
ざっとこんなところでしょうか。
水銀の温度と現像時間は一定にしたいと思います。
なかなかの情報量です。
大抵はこれを記録しているうちに、時間に追われて、まとめて記録しようと思うとぐちゃぐちゃになるというパターンです。

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こちらは第一ヨウ化後と現像後のプレートの色。

これも本当はこれは写真に撮ってまとめておきたいのですが、大変なので色鉛筆で代用するかもしれません。
なぜこれが大切なのかと言いますと、この色によってコントラストが変わるからです。
・・・というわけで、いっぱいになってしまったノートを新調したらこれらの情報をきれいに記録してゆきたいと思います。(もはやテストが目的です。)