子供のころ、カブトムシを近所のおばさんに貰って、もう顔が自然ににやけてしまってしょうがなかったり、ピストルの模型がかっこいいと思ったり、少し男子の趣向があって、自分の脳は男子なんじゃないかと思ったことがありますが(おままごとは大好きでしたが)、カメラの構造のこととなると実は無頓着。
特に大判となると、レンズのことなど全然わからなくて、自分が焦点距離何ミリのが欲しいのか、という大切な部分をすっ飛ばして、なんとなく描写が好きだから、みたいな乗りで揃えていくものだから同じようなレンズばかりが集まってしまう。
この写真何ミリのレンズで撮ったの?と聞かれても、何ミリで撮ろうと決めてレンズを選択しているわけではないので、恥ずかしながら全く答えられないのです。 「うーん何ミリだっけなぁー」、と言うと、たいてい、380くらい?とかそれらしきことを言ってくれるので、「あ、そうそう、そのくらいです。」とか、もう素直に分からないっていいなさいよ!(その場の流れで言えないときもあるのです。)
そこで大判カメラマニュアルという本を買いました。
・・・が、どうしてもどうしても頭に入ってこない。
最近お部屋の写真を8x10の銀板で撮りたいと思って、レンズをとっかえひっかえピントグラスから覗いてみましたが、どのレンズもめいっぱい距離をとっても撮りたい物の一部しか写りません。
そうか、私が持っているレンズはどれも標準かそれ以上なんだ、と初めて気づき、超広角レンズがほしいなーとカメラを覗いてみてから思ったりする。
久しぶりのDarlot Paris。古典レンズは情報があまりないので、何ミリとか当然のことながら私に分かるはずもなく、絞りもいったいいくつなのかも不明。
今日気づいたのですが、レバーに、5、7、9と数字が振られていました。
とあるサイトに
no stop: f16
#3 ~f26
#5 ~f38
#7 ~f53
とありました。 #9はf64くらいなんだろうか。
以前このレンズで撮影したときは開放f13と勝手に判断して撮りましたが、普通に撮れました。
もう、何ミリのレンズでも撮りたいものが撮れればいいや。
そして今日、そのDarlot Parisで8×10を露光時間2時間半かけて撮りましたが、見事に何も写っておらず。。。このレンズ、評価が低すぎるとどこかに書かれていました。私も安く購入しましたがとても良いレンズだと思います。
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今日のダゲレオタイプは2枚。
no.42は実物がとても美しい。シャドウ部分がつぶれ気味なのが残念。
no.41は、またしても多重露光になりました。後ろの蛾の絵がひっくり返って写っています。
今まである程度うまくいったものはすぐギルディングしていました。でもひょっとしてソリューションは1枚だけで処分せず、2〜3枚そのまま使っても大丈夫なんじゃないか、というケチなアイデアの元、まとめて後日ギルディングテストすることにしました。本当は乾かす前にギルディングするのがいいらしいのですが、それもこれもすべて実験。