何を今さら思ったのか、過去に失敗して積み上げてあった湿板のガラスの山をきれいにしよう!と、先日からせっせガラスを磨いています。
ところがルネサンスワックスの威力が強烈で、ゴシゴシ磨いても傷ひとつつかず、ナイフで画像の層を削ったりしながら一枚のガラスを磨くのにそれこそ30分以上かかる始末。まだ5枚くらいしかきれいになっていません。いったいこの作業はいつになったら終わるのだろう・・・と思い始めました。
しかもよく見てみると同じ被写体のガラスが大量に出て来て、いったい同じ写真を何十枚撮っていたんだ、ということがまず第一の驚き。(自分でやっておきながら。。)
そしてあきらかにボツな出来映えの湿板も、これまたご丁寧にルネサンスワックスをきっちりかけてあって、私は何のために失敗作にワックスをかけたんだろう・・・というのが第二の驚き・・・というより謎。ブログを読み返せばその答えがわかるかもしれませんが、まぁ、それを知ったところでガラスは奇麗にならないので、気力が続くかぎりがんばって磨こうと思います。
唯一の癒しは、ナイフで削ったときに出てくる湿板ならではの香り。今となっては懐かしい。
もしかしてダゲレオタイプも、いったい何故こんなどうしようもない写真を大量に撮っていたんだろう・・・と思うときが来るのかもしれません。
それはすでに写真を辞めているときでしょうけれど。